バレエが与える夢と希望

バレエを習い始めるのは普通6歳位早いお子さんで3歳からが一般的だと思うのですが、それぞれの事情で年齢がいって大人になってからだったり、仕事をリタイアしてからバレエを始める方もいらっしゃいます。

あるいは、発達障害、自閉症や、事故や病気などでからだに障害をおもちの方であってもバレエを習ったり、プロのダンサーとして活躍されている方もいらっしゃいます。

バレエの現状は大きく変化し可能性を拡げています。
バレエ団とて例外ではありません。
かつて白人系の人たちで占められていたバレエダンサーは、現在では人種の垣根を超えて多くの人たちに機会を与えられてきています。

さらに、バレエ作品に出てくる様々な人種を踊る場合においても配慮と尊敬が必要とされ、人間としての尊厳を大切にしなければなりません。

バレエの効用としてよく云われていることとして、姿勢が良くなる、情操教育に良い、認知機能を高めるなどがいわれております。

最近の研究で老齢の方に多く発症するロコモ(ロコモティブシンドローム〔運動器症候群〕)にバレエが効果があるといわれていて、多くの高齢の方がバレエを始めていらっしゃいます。

また、自閉症のような発達障害にもからだ全身を使うバレエは認知機能を促進させることで、脳の働きを促進させて効果が認められているようです。

このようにバレエはいままでのように、女性の憧れから年齢、性別、人種などの壁を超えて多くの可能性を拡げているようです。

実際の例を紹介しましょう。

リリビアとレイチェルの夢は「バレリーナ!

リリビアとレイチェルは自閉症の女の子。
社会や人とのコミュケーションが困難です。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚などにも問題を抱える場合が多く、それに加えて運動機能も問題があります。

リリビアはバレエを習いたいとずっと思っていました。その夢がかないバレエを始めてから、バレリーナになって自分を表現できるようになったのです。
7歳のレイチェルはリリビアと一緒にバレエを習っています。
彼女の夢はバレリーナになることです!

発達障害の子どもたちが脳だけでなく全身を使うバレエで学ぶ- 発達障害ニュースのたーとるうぃず

/引用
これまでの研究で、ダンス、ヨガ、体操などの運動による療法が自閉症の人たちに良いことが示されてきています。

中国の高齢者バレエ団ーおばあちゃんバレエ団

今やバレエは若い人だけのものじゃありません。
日本では大人になってバレエを始める方が少なくありません。
なんといってもバレエ人口世界一なのですから・・・
バレエの人気はもちろん日本だけではありません。中国には高齢者バレエ団というのがあり、結成してから11年というから半端じゃありません。皆さん退職してからバレエを始めた方ばかり。バレエ団員36名。最高年齢69歳。
ロコモ(ロコモティブシンドローム〔運動器症候群〕)全く関係なし!

「おばあちゃんバレエ団」が11周年、平均年齢60歳で最高齢69歳退職してからバレエを始めたという人ばかりだ。

人と違うことが個性と魅力の義足のプロダンサー

交通事故により片足を切断。絶望と苦悩の末たどり着いた常識にとらわれないダンサーとしての自分の居場所と自分だけの表現。
一人の人間としての存在、かかしダンサーは健常者のダンサーとは比べない。自分だけにしか表現できない踊りが個性と存在感。

「個性の本当の意味がわかりました。必死に健常者のようにふるまうことが急にバカらしくなってきた。片脚っていうのは僕だけの個性。片脚で踊るのは大前光市にしかできないパフォーマンスです」

切断した足に「ブタみたい」…義足のプロダンサー・大前光市が、子どもたちの“暴言”に一緒に笑う理由

/引用
大学でクラシックバレエを専攻し、プロダンサーとして歩み始めた24歳のとき、車にはねられ左足の膝から下を切断。義足で復帰を目指しましたが、練習を重ねるほど「昔の自分には戻れない」と突き付けられます。オーディションでは「今の君は必要ない」と言われ、バレエ教室では「痛々しいからその脚で踊らないで」。職場もクビになり「何の価値もない、這って歩く粗大ゴミだ」と自分をさげすみました。
「ダンスや表現に正解や『やったらダメ』なことってないんです。自分で考えた動きならどんなものでも『認められるんだ』と感じて欲しい」と大前さん。ただ、そう強く思うようになったのは「左足を失ってから」と話します。

『くるみ割り人形』の主役に初の黒人バレリーナ

バレエ界においてこれまで黒人ダンサーが主役を務めることは稀でした。特に古典バレエの作品においてはそのほとんどが白人系ダンサーといっても過言ではなく、それが当たり前のことというのがこれまでのバレエだったような気がします。
今回、ニューヨーク・シティ・バレエ団の『くるみ割り人形』の公演で主役のマリー姫を踊るネブレスさん(11歳)のニュースは大きな衝撃として伝えられました。

バレエ界のこのような変化は、古典バレエ作品であってもこれまで通りのキャスティングで行なわれず、多くの特に非白人系ダンサーに大きな希望を与えたのではないでしょうか。

建前としてではなく多様性を認め、平等にチャンスがあり、あらゆる人種ー人間としての尊厳ーを認め、リスペクトすることが当たり前の常識へとなる。その一歩なのかもしれません。

11歳のネブレスさんは、ニューヨーク・シティ・バレエ団の『ジョーシ・バランシンのくるみ割り人形』の主役に選ばれ、同バレエ団で同役を演じる初めての黒人ダンサーとなった。毎年行われる『くるみ割り人形』の公演を同バレエ団が初めて行ったのは1954年だった。

『くるみ割り人形』の主役に初の黒人バレリーナ。ニューヨーク・シティ・バレエ団
/引用
ニューヨークのスクール・オブ・アメリカンバレエの生徒であるネブレスさんは、主役を演じる2人のダンサーのうちの1人。他にも2人の若きダンサーがくるみ割り人形であった王子役を交代で演じる。ニューヨーク・タイムズ紙によると、子供ダンサーは通常ダブルキャスト(1つの役に2人の俳優があてられ、交代で演じる)で行われるという。
「観客の中で、『私もできるんだ』と思ってくれる小さな男の子や女の子がいるかもしれない」
「ダンスをしていると、自分はなんでもできるような気持ちになる」と語った。

「私はダンスをしているとき、とても自由で力を感じることができるのです」

バレエが与えてくれる夢と希望、感動とその可能性

人それぞれに置かれた環境や境遇は違います。
しかし、多くの障害、困難を乗り越えひたむきにバレエに取り組むことで、その人だけにしかできない表現、存在、個性が大きな魅力となりたくさんの人を感動に包み込み幸せにすることができる。それは観客のみならず、家族、友人、メディアなどで知ったとしても感動と幸せをバレエは与えてくれることを意味します。

ひたむきにバレエに向き合うことで、障害や困難を乗り越えれられる世界はけっして閉ざされてはいない。
夢と希望を与えてくれ、バレエの世界を大きく拡げてくれることを今回の事例で私のみならず多くの方は感じ取り、大きな勇気をもらったのではないでしょうか。

夢と希望を実現するために、誰にも共通する可能性の扉をこじあける魔法の言葉は、自分を信じてけっしてあきらめないこと。

NHKBSプレミアムシアターで放送されたバレエの記事をご覧いただけます

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